生産者名一覧

下曽我みかん生産者グループ

神奈川県小田原市
携わっていること自体に誇りをもって
農業を続けていきたい
【みかん部会のメンバー】
上段左から、長谷川功、市川清、神保泰治、関嘉彦、市川道子、
神保武司、市川信子、菅沼重雄、神保厚、市川隆、長谷川弘光、
右上:二梃木治雄
 
みかん部会
下曽我みかんの園地は神奈川県小田原市から北へ向かって車で30分たらずのところ、標高300mの曽我山の裾野に広がっています。山全体は南に面し、温暖な気候に恵まれてきました。私たちはここで約100haのみかんを栽培しています。
下曽我みかん直販グループという名前で始まった私たちが生活クラブ神奈川の前身、みどり生協と出逢ったのは1974年。みかんの取り組みが始まった75年から数えてもう25年以上の歳月が経過しました。私たちは、みかんをはじめ、玉ねぎ、キーウィ、梅、ブルーベリーなどを栽培している生産者グループです。また生果や梅ぼし、ブルーベリーやキーウィ、梅を使ったジャムなど果実加工品も作っています。
生産者グループは全体で48名。その中で18名のみかん部会メンバーがみかんの生産をしています。
農薬はなるべく使わない、情報は開示しようということで進めてきましたが、生活クラブの自主管理監査制度ができて直ぐに批准したのをきっかけに、農薬の成分や回数、有機肥料の配合比率なども部会全体で統一したものでやろうと決めました。
生活クラブの組合員の方々とは、収獲援農という形でもう15年以上の交流を続けています。毎年約300人、述べ5000人もの組合員が下曽我に訪れています。また、みかんの木を1本単位でオーナーになってもらい、それを収獲してもらうというオーナー制度による交流も進めています。200名限定なのですが、毎年たくさんの応募があって抽選になっています。毎年来てくださる方もいらっしゃいます。これからも、もっと生活クラブの組合員との交流企画をたくさん作って、農業のこと、社会のことを一緒に考えていきたいと思っています。
 
私たちはここ下曽我で農業を続けています:地形のこと―みかん栽培の北限、下曽我みかん
地質に合ったみかん園のものを限定して出荷します。
下曽我は温州みかんの栽培北限で、しかも傾斜地の多い園地です。ですから、安全でおいしいみかんを作るためには様々な工夫や苦労があります。
たとえば、 下曽我の曽我山山系では、標高200m以上の所ではどうしても糖度がのらず、酸味が強いみかんになってしまいます。これは200mを境に地質が違うためで、生活クラブ向けには標高200m以上の園地のみかんを出荷しないことに決めています。
 
後継者のこと―農業を続けるということ
農家はどこでも大変だと思いますが、下曽我でも後継者問題は深刻です。
とくに下曽我は都市近郊なので都会の生活様式が身近にあります。最近は不況の影響で、だれもが一流大学、一流企業に入りたいといった一昔前の上昇志向は薄れていると思いますが、そのかわりに若い人たちは今自分がやりたいこと、好きなことをしたいという思いが強いのでしょう。農業を継いでいこうという若者たちはほとんどいないといっていいと思います。現在私たちのグループの平均年齢は60歳。日本の農業人口の平均年齢が65歳ということですから、これでも少しはましといえるのかもしれません。
いま、農業を続けていける可能性といえば、広大な農地を持ったところでの大規模な企業化した農業法人としてか、消費者との密接なつながりがあるか、あといくつかの選択肢しかありません。
私たちがそういう中でも農業を続けていこうと思うのは、生活クラブと出逢って、農薬の危険性について知り、ダイオキシンや遺伝子組み換え、地球の環境について考えていくなかで、私たち自身が誇りをもって農業を続けていこうと思えるからです。携わっていくこと自体に誇りの持てる仕事として、農業があると感じているからです。
自分たちの体が元気な限りは、そのことに感謝しつつ、農業を続けていきたいと考えています。
 
生活クラブとの出逢い
1950年頃、みかんブームから始まったみかん栽培は、やがて過剰生産、暴落を生み、下曽我でも収入が激減する事態が起こっていました。当時の、みかんの品質を問わない農協の共選選果体制や、適地・不適地を問わずに一律に安く売りさばく傾向への反発などがあり、この事態を打開するため、下曽我のみかん生産者のなかで直販グループを結成しました。これが下曽我みかん生産者グループの前身です。この直販グループと生活クラブ神奈川の前身、みどり生協が1975年に出逢ったのが提携の始まりです。
 
消費材ができるまで
農薬をいかに減らすか、少しでも甘みの出せる地質は、有機質肥料は・・・と、随分様々な工夫を重ねてきました。25年前に生活クラブと付き合い始めたころは、安全性のことなんて、実はあまり頭にありませんでした。美味しいみかん、きれいなみかん。それが市場の評価でしたから。
生活クラブと出会うにつれて、安全性のことや、生活クラブが考える価値、そして、遺伝子組み換え、環境ホルモン問題にいたるまで、私たちの日常と社会問題が密接に繋がっていることを教えられ、勉強させてもらって今まで来たと思っています。
生活クラブに仕掛けられたという面もあるのかなと思いますが、生活クラブに逢わなかったら多分、そういう高度成長のマイナス側面について気づくことはなかったかもしれないし、きれいなものを作るために、催奇性や魚毒性の高い農薬を散布していたことに気づかなかったかもしれません。
 
生活クラブとの提携・現在とこれから
生活クラブとの出逢いの当初は生活クラブもまだ小規模で、進めている運動も今ほど多岐にわたっていませんでした。その分、力が集中しやすかったのでしょう。獲時以外に摘果援農などの交流会も随分活発に行われました。現在は生活クラブ運動自体がものすごく広く深く、多岐にわたっているので、そこにかかわる組合員の皆さんも本当に大変だと思います。
今後は私たちのほうから様々な企画をして、積極的に組合員の方によびかけ、交流の機会を増やしていきたいと思っています。
 
私たちが扱っている消費材の一覧です
温州みかん
 

S.gif マークは、生活クラブを代表する消費材のマークです。生産の安定と信頼、利用の高さなどにもとづいて設定されます。社会的な優位性、材のもつ運動性を語ることができる消費材です。
try2.gif マークは、組合員が参加して開発された消費材を示すマークです。多くの組合員からの聞き取り調査や市場調査を行い、原材料の選定から生産者視察など、すべての規格仕様の決定に関わり開発した消費材です。
また掲載している上記の消費材はすべてでない場合がありますので詳しくは生活クラブ連合会のWebサイトへどうぞ。

 

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