生産者名一覧

(有)奥和

静岡県沼津市上香貫三貫地
私が生産者です
干物は旬を保存するもの
 
沼津は駿河湾の一番奥深い所、伊豆半島の付け根に位置します。海に面し、北に富士山、東に箱根、南に天城山系と山々の豊富な水を集めて沼津市中を流れて駿河湾に注いでいます。又、富士川・安倍川・大井川・天竜川などからも南アルプスの水を集めて駿河湾に注いでいます。更に黒潮が流れ込み昔からマグロ・カツオなどの大型魚からアジ・サバ・イワシなどの良質な小魚も獲れ、日本有数の漁場となっています。日照時間も長く、西寄りの浜風を受け天日干しにも適しており、首都圏にも近く、漁業の町として栄えてきました。奥和はその狩野川畔にあり明治初期から干物づくりを生業とし、現在5代目となります。生活クラブとの提携は30年以上になります。組合員の皆さんの食べ続ける力により、本来の干物づくりを取り戻すことができました。私たちは皆さんに毎日でもおいしく食べ続けていただける干物づくりを心がけ、また、消費者と生産者がお互いの顔の見える関係であることを励みに日々つくり続けています。
 
私の代表消費材
真あじ開き

真あじ開き4枚
 
九州沖、特に対馬の周辺で獲れる真あじは4~6月に旬を迎えます。この時期の魚が干物の原料としては一級品です。その魚を一年分仕入れているため、一年を通じて安定した品質で良質な干物を供給できます。これができるのは予約共同購入のおかげです。皆さんの食べ続ける力によって私たち生産者は安定した品質の干物を作り続けることができます。こうして仕入れた良質な魚を一枚一枚丁寧に開いています。それを(株)青い海の真塩の塩汁(しょしる)に漬けます。ミネラルの豊富な真塩は魚との相性も良く、まろやかで上品な味になり、魚の旨味も引き出してくれます。それを干すことによりさらに旨味が増し、おいしい干物が出来上がります。塩汁は提携以来30年以上使い続け、旨味たっぷりです。それに対し市販の干物はその多くが酸化防止剤を使い、いかにも鮮度が良さそうに見せるために身色を調整したものに仕上げており、味より見た目を優先した干物が一般的です。又、輸入魚も増える中、素性確かな国産の魚だけを使用しています。
 
生活クラブとの提携・現在とこれから
干物づくりから見えてくるもの

加工場風景
 
1979年或日、元沼津市長(後の生活クラブ静岡初代理事長)の井出敏彦さんから「沼津の干物は日本一と言うけれど、ちっとも美味しくないと言っている生協があるよ。」と聞いて驚いたと同時にこれだとヒラメキました。確かに当時の沼津の干物は生産量は日本一でしたが、中央市場一辺倒で食品添加物を使用した本来の干物とは遠いものでした。そこで井出さんに是非その生協を紹介して欲しいと申し出ました。それが生活クラブでした。中央市場では酸化防止剤等を使用し発砲スチロール箱にサイズ別に選別していたのに対し、素性確かな国産の魚を使用し食品添加物は使わず供給もダンボールの量り売りと、業界常識に囚われないものでした。独自に産直の形を作り出したからこそ実現できたものでした。その後も多くの組合員と交流を重ねることにより干物づくりの精度があがり、その品質の良さも業界内でも認められる存在となっております。大量生産・大量消費・大量廃棄の時代に大きくその質を変えてしまった干物でしたが、組合員と生産者が一緒につくる関係性ができたときにその本来の姿を取り戻すことができました。おおぜいの組合員と多くの交流を持つことが大切であると感じています。
 

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